2017/11/30(木)
運動によって脳細胞では何が起きているの⁉︎
カテゴリー:整体ブログ :11年間の臨床経験から得られた慢性腰痛への答え
唯一のお城、2畳の書斎より、
先日、行った『運動と健康』について講演をさせていただきました。
そこで、“運動”によって細胞レベルでどのような反応が起きているかをシェアさせていただきます。
まずは、一番小さな細胞レベルから。
以下の動画をご覧ください。
↓↓
このように、人体のあらゆる刺激、反応、行動、認知などは神経細胞の電気信号によって情報伝達が行われます。
情報伝達は、神経の最小単位であるニューロン(神経細胞+神経線維)間で行われ、それぞれがネットワークを構成しています。
このネットワークの結びつきを駆使して情報処理していくわけです。
ネットワークを広げていく過程で、神経繊維に新しい枝ができて、ニューロン間でより強固な結合が見られます。
また、ネットワークをたくさん使用していると神経細胞にストレスがかかります。
そのストレスへの対応として新しいニューロンが生まれます(ニューロン新生)。
神経線維の枝分かれ、神経細胞の新生。
これらを促しているのが“BDNF(脳由来神経栄養因子)”という栄養剤です。
先ほどの動画をもう一度ご覧ください。
実は、神経線維と神経細胞との電気信号のやり取りの際、下の図のようにシナプスという結合部位で神経伝達物質のやり取りがあります。
ここでは、脳の機能を正常に保つセロトニン、注意・知覚・意欲に影響を与えるノルアドレナリン、報酬・注意力・運動に影響を与えるドーパミンなどが放出されます。
それと同様に、BDNFも作用するのです。
このBDNFは、1990年代に神経学者が記憶に関するメカニズムを解明し始めた時に盛んに研究されました。
記憶を司る海馬にこのBDNFが多く存在することはわかっていました。
しかし、運動とBDNFとの関係性は全くと言っていいほど知られていませんでした。
それをカリフォルニア大学のカール・コットマンさんは、運動が学習のメカニズムを細胞レベルで強化することを示す道を開いたのです。
コットマンは、運動によってこれらの神経伝達物質やBDNFの放出量が増えることを示しました。
彼は運動させたマウスと運動させないマウスの脳内のBDNF量を検査しました。
すると、運動させたマウスではBDNFが有意に増加していました。
これが、運動によって神経細胞を活性化し、神経ネットワークを密にすることの基礎的な証明となっています。
その後、BDNFと運動の関係はさらなる研究が進み、現在ではより効率的な運動や神経細胞と関連する疾患への運動効果などの調査が進んでいます。
いかがでしょうか?
運動によって神経細胞レベルでどのような変化が起きているのか、ごくごく基礎的なことが確認できたことと思います。
次回は、どこでも出来る簡易的でかつ神経細胞を活性化させるエクササイズを提案していきます。
ぜひ、お楽しみに!
—平野 充
慢性腰痛専門、整体院「栄花」-EHANA-
栄花公式ブログ
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