2016/11/21(月)
腹圧を高めることの重要性
カテゴリー:整体ブログ :11年間の臨床経験から得られた慢性腰痛への答え
遠征先のホテルより、
以前のブログで腹圧(腹腔内圧)を高めるために必要な筋群と有効な高めかたについて言及しました。
本日は、腹圧を高める事がなぜ重要なのかについて、解説と知見をシェアします。
重い物を持つ時に、お腹に力を入れた方が力が入りやすかったり、腰の負担になりづらいという事は経験的にお気づきかと思います。
ではどのようなメカニズムでそれらがなされているのか?
実は腹圧と腰部の安定性との関係性に関しては結論が出ていません。ですが、現在有力と思われている仮説がいくつかあるのでご紹介します。
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腹圧が高まると背骨を反る方向の力が発生することが確認されている(Hodgesら2001)。それに加えて、腹筋に力が入ることによって背骨を丸める力が発生し、それらの力が背骨を安定させるという説。
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腹圧を高める事で、背骨一つ一つの間のずれるストレスが減少する事によって安定する(McGillら1987)という説。
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腹圧を高める事で腹筋群が働きやすくなる(Daggfeldtら1997)という説。
これらが複合的に関与して背骨を安定化させているようです。
物を持って屈むような動作の場合、腹圧が重要になります。その際、少なくとも目一杯腹圧を高めた状態のおよそ半分くらいの力が入ってないと姿勢を保持できないという報告があります(Essendropら2002,2004)。
また、腹圧は動作に先んじて高まります。そして、その動作が速いほど早くに腹圧の上昇がみられます(Marrasら1984)。さらに、体幹の回旋筋のトレーニングにより腹圧がより早く昨日するようになることも示唆されている(Cresswellら1994)。
息を止めて力を入れると腹圧が高まりますが、どうやらその時の貢献度が高いのは腹横筋のようです(Cresswellら1992,Arjmandら2006,Cholewickiら2002)。
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