2018/06/01(金)
「どこを見据えているか？」〜後輩たちの挑戦〜
カテゴリー：スポーツブログ：プロから育成まで、身体運動を科学する
唯一のお城、二畳の書斎より、
先日、高校バスケットの大きな大会、高体連（高校総体）の帯同をしてきましたのでご報告いたします。
帯同したのは僕の母校。
ここ数年、全道大会から遠ざかっています。
———全道大会出場をかけた大会3日目。———
相手は、第２シードの強豪校。
序盤からシュート力の差を見せつけられる。
途中、新しく導入したゾーンディフェンスが機能し、スティールからの速攻で追いすがる。
しかし、自力に勝る相手チームは確実にスコアしていく。
対してこちらは難しいシュートを選択させられ、点差は徐々に大きくなる。
懸命に声を出し、足を動かすも相手の猛攻を抑えきることができない。
こちらも思うようにスコアが伸びない。
最終スコア、５７—９６でタイムアップ。
大麻高校男子バスケットボール部、全道大会への挑戦は終わりました。
2018年1月。
僕はトレーナーとして、選手たちに
「どこを見据えてバスケットに取り組んでいくか」
という問いかけをしました。
僕は当然、全道大会ベスト８以上を目指してサポートしていました。
そのつもりでトレーニングを課していました。
しかし、そこに選手との食い違いがあったのです・・・。
選手たちは、「全道大会といっても自分たちは経験していないので、どれくらいのものか想像ができません」と答えました。
僕は大きな失敗を犯していました。
こちらの理想を押し付けていただけなのだと初めて知りました。
選手たちは、目標が漠然としたままだったのです。
それを知った上で、選手たちに残りの数ヶ月をどこに目標を置くか話し合ってもらいました。
「全道大会に出たい」。
これが彼らの答えでした。
そこから、選手たちの中でも自然に「全道大会」を意識したやりとりが始まりました。
3月の遠征、4月・5月の春季大会と良い結果は出ませんでしたが、最後まで「全道大会出場を！」という軸をブラさずに走りきりました。
結果は札幌支部予選敗退かもしれませんが、彼らが自分たちで目標を掲げて諦めずにトライしている姿に胸を打たれました。
僕は先輩として、そんな姿が見られてとても嬉しかった。
3年生の皆さん。
それぞれ次のステージがあります。
そこでも自分の目標と意志をしっかりと持ち、そこに向かってひたむきに努力し続けてください。
辛くても、結果が出なくても、一生懸命な姿を見てくれている人は必ずいます。
本当に困った時、そういう人たちが助けてくれます。
常に成長する気持ちを忘れず、次のステージでのご活躍を願っています。
下級生の皆さん。
次は君たちの番です。
先輩方は一生懸命取り組みました。
その姿勢は目に焼き付いているはず。
先輩方が残してくれた財産と課題をしっかりと受け継ぐ覚悟はありますか？
志を高く、軸をぶらさず、また一から一緒に頑張りましょう！
—平野 充
http://www.fighters.co.jp/news/detail/00000961.html
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