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2018/05/15(火)

トレーニングキャンプ2018 後編;Nutrition ex.

カテゴリー:スポーツブログ:プロから育成まで、身体運動を科学する

 

北海道大学バスケットボール連盟強化事業、トレーニングキャンプ2018。管理栄養士による食事指導。理学療法士、整体師であるスポーツトレーナー平野充がサポートする札幌大学バスケットボール部の神奈川遠征に帯同しました。そこでメンタルトレーニングの一環として、メンタルワークを実施。テーマは怒りとイライラへの自己分析。自身を見つめて気持ちをコントロールする技術を身につけます。

唯一のお城、二畳の書斎より、

 

前回の記事では、北海道大学バスケットボール連盟による強化事業、

『トレーニングキャンプ2018』

の内容をお伝えしました。

前半の内容は“内海氏の技術クリニック”でした。

↓↓

トレーニングキャンプ2018 前編;とんでもないコーチがやってきた!

 

後半は、もう一つの目玉サポート、

“管理栄養士による個別食事指導”

をシェアします。

 

このキャンプ、7月に行われる学生選抜大会の強化が主な目的です。

技術的なことは当然として、体の大きさ・強さでも劣っています。

そちらにアプローチするのがこの食事指導です。

 

昨年はモデルケースを設けて実施したところ、

①筋肉量増加

②体脂肪率減少

③練習後の疲労感の軽減

などの傾向がみられました。

これはパフォーマンスの向上に繋がりうる結果です。

 

具体的な内容です。

評価として食事調査、活動量調査をベースライン、中間、最終で行います。

介入方法は、食べているもの(3食、補食、間食全て)を画像添付。

その都度食事の指導。

定期的な電話面談。

北海道大学バスケットボール連盟強化事業、トレーニングキャンプ2018。管理栄養士による食事指導。

管理栄養士による、初期食事評価

実に単純ですが、毎日の食事記録、食事を考えるとなるとかなりのストレス。

現在も食事記録を眺めていますが、選手は本当によくやっています。

毎日、毎食ですから…。

 

ここで、よく指導されている食事改善例をシェアします。

 

①「ダイエットのために朝食を減らす!」のウソ

北海道大学バスケットボール連盟強化事業、トレーニングキャンプ2018。管理栄養士による食事指導。慢性腰痛専門、整体院栄花の平野がトレーナーとしてサポート。

食事指導でまず最初の改善点は

「朝食を食べろ!」

です。

 

生活が不規則になりがちな大学生。

朝遅く起きて、ブランチ…

なんてことありますよね。

 

スポーツ選手として、これはNGです。

一見、朝食を抜くので摂取カロリーが減るように感じます。

しかし、朝食を摂らないことで、エネルギー枯渇が生じます。

活動しようとすると、体が消費エネルギーを抑えるようになるのです。

 

これだと高いパフォーマンスは出ないし、良い体づくりもできません。

朝食を抜くことは避けましょう。

 

②「運動前にはものを食べない」のウソ

北海道大学バスケットボール連盟強化事業、トレーニングキャンプ2018。管理栄養士による食事指導。慢性腰痛専門、整体院栄花の平野がトレーナーとしてサポート。

よく、

「運動前はお腹が痛くなるから食べないです。」

と聞きます。

 

確かに、運動直前におにぎりなんかを食べると消化不良を起こします。

 

ただ、運動(またはトレーニング)によって体の組織は壊されます。

それを修復するための材料が必要です。

 

よって、運動する前にその材料を補給しておく必要があります。

 

おにぎりなどであれば運動の2時間前、バナナなどであれば1時間前、ゼリータイプのものであれば30分前、、、

 

このように、消化吸収する時間を考慮して、エネルギー源を摂取できるといいです。

 

③「練習の合間の補食にはカロリーメイト!」のウソ

北海道大学バスケットボール連盟強化事業、トレーニングキャンプ2018。管理栄養士による食事指導。

カロリーメイトを始め、バータイプの簡易的なエネルギー摂取。

「手軽でしかも食べた感があっていい」

など聞きます。

 

ですが、練習と練習の合間、ゲームとゲームの合間には絶対食べないでください。

 

理由は、これらバータイプのものは脂質を多く含むからです。

脂質はエネルギーになるまで時間がかかります。

 

つまり、これらを摂取してもエネルギーとして利用されるのは4〜5時間後になります。

 

そればかりか、重りになるだけ。

しかもしかも、消化が遅いのでインスリンというホルモンが出続けます。

 

このインスリンは、組織の糖質消費を促進します。

インスリンが出ている間は、バータイプで摂取した脂質はほとんどエネルギーとして使えないのです。

 

④「たんぱく質摂取のために肉はなんでも食べる!」のウソ

北海道大学バスケットボール連盟強化事業、トレーニングキャンプ2018。管理栄養士による食事指導。慢性腰痛専門、整体院栄花の平野がトレーナーとしてサポート。

たんぱく質の代表は肉ですよね、やはり。

「めっちゃトレーニングしたから、がっつり肉食おう!」

張り切って唐揚げ、焼肉、ステーキ、、、

 

確かにうまいですよね…。

 

トレニーニング後(普段からそうですが)のタンパク源の補給は非常に重要です。

ですが、往々にして、がっつり肉料理は油っぽいもの。

 

普段から脂質を多く摂取するのはやはりNG。

全く食べるな、ということではないですが、脂身の少ない肉、種類を選ぶ とか、揚げないで茹でる とかの工夫が必要ということです。

 

 

これらは食事指導の一部です。

この食事指導を通して、運動選手として必要な摂取エネルギー、効率の良いエネルギー摂取、体づくりに必要なタンパク源、効率的な食事摂取タイミングなどを自分のものにしてもらいたいです。

 

そして、体の良い変化をどんどん発生させ、上位地区としっかり戦える身体を作っていいただきたいものです。

 

本戦まで残り1ヶ月半。

彼らの挑戦を皆さんも見守っていただければ幸いです。

今回の指導テーマは「本気」

 

—平野 充

 

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