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2018/03/20(火)

メンタルトレーニング@神奈川遠征

カテゴリー:スポーツブログ:プロから育成まで、身体運動を科学する

 

理学療法士、整体師であるスポーツトレーナー平野充がサポートする札幌大学バスケットボール部の神奈川遠征に帯同しました。そこでメンタルトレーニングの一環として、メンタルワークを実施。テーマは怒りとイライラへの自己分析。自身を見つめて気持ちをコントロールする技術を身につけます。  意外にも、富士山を望む神奈川にて遠征。そこでのメンタルトレーニングを振り返る。

遠征帰りの飛行機より、

 

みなさん、こんにちは。

整体院 栄花の平野です。

 

サポートする大学バスケットチームの春合宿も無事終わり、北海道に向けて空を飛んでいる最中です。

 

帰りの便、まさかの手違いで日付が間違っている!!!!!!!!!!!!!!!

でも、平日なのもあり、キャンセル料や追加料金なしでなんとか代替便に搭乗することができました。

 

日頃の行いが良いので。。。

 

 

さて、今回の遠征中、メンタルワークを実施しました。

3年前から実施しているメンタルトレーニングの一環です。

 

1.メンタルトレーニングの目的

メンタルトレーニングによって、試合で自分の実力を発揮するために心のゆらぎをコントロールするのが狙いです。

メンタルトレーニングによって、日々の練習の質が上がり、重要な場面でも力を発揮しやすくなるので、結果としてパフォーマンスが上がる というものです。

 

ただ、メンタルトレーニングの本質は、人格形成を促すことにあります。

常に自分自身を成長させるように心を鍛えていくので、社会に貢献できる人材育成、充実した生活を送ることができるようになります。

 

それらをバスケットボールというスポーツを通して学んでもらうことが、僕の最大の目的です。

 

2.メンタルワークのメインテーマ

今回のメンタルワークでは、『振り返り』をメインテーマに、ワークを実施しました。

振り返りによる効果としては、自己分析を促すことです。

 

気持ちの波をコントロールするための第一歩は“自分の気持ち”をしっかりと受け止めること。

これができないと、今の気持ちがわからないのでどこに気持ちを向けていけば良いのかわかりません。

そのため、自己の振り返りを大事にしています。

また、自己分析がしっかりできると自分を客観的に見つめることができます。

そうすることで冷静に、次に自分がどう思考すべきか明確になります。

 

今回のワークで対象にした“振り返り”は

『怒り・イライラ』

です。

 

3.神奈川遠征におけるメンタルワークの意図・内容

今回の遠征、なかなかの強豪ばかりで、サポートするチームは5試合全てにおいて負け試合でした。

中には手応えを感じるゲームもありましたが、多くが実力の差を見せつけられ手も足も出ない状況でした。

 

そんな内容でも逃げずに受け止められるように。

ともすれば逃げ出したくなるような状況でしたが、あえて今回の結果を受けての負の場面を中心に振り返ってもらいました。

 

ワークは以下の8つ。

①ゲームを通して怒りやイライラの感情があったか?

②それは何に対するものか?

③そのイライラによる言動が周りに与える影響は?

④そのイライラは自分でコントロールできるものか?

⑤自分で改善しようと試みたか?

⑥今度同じ場面になった時、自分で改善するとしたら何をするか?

⑦ゲームの中で良かったことは?

⑧周りから見て良かったことは?

 

①、②で、イライラの感情を再現してそれが自分でコントロールできるものなのかできないものなのかを判断してもらいました。

 

常々、コントロールできるのは自分の感情だけということを伝えています。

例えば、審判のジャッジに対してイライラしたところで、審判をこっちびいきにすることはできません。

 

一方、シュートを連続で外してしまったことに対してイライラした場合、「ちゃんと自分のタイミングでは打てた」「思い切りよく打てた」などと考えることで気持ちの変化を小さくできます。

 

③では、イメージさせることで良くない状況を疑似体験してもらいます。

 

④では、先ほどのようにイライラの対象が自分でコントロールできるかを判断してもらいます。

自分でコントロールできるようになる練習と常に自分でコントロールできるものとだけ向き合うように練習してもらいます。

 

⑤では、刻々と変化するゲームの中で実際に気持ちをコントロールでいていたか、またはそのすべがあるのかを確認してもらいます。

 

⑥では、次に同じ場面になった時にどう対処するかを考えてもらいます。

これも日々練習することで身につくスキルです。

イメージして成功しているところを疑似体験させています。

 

⑦、⑧に関しては、ネガティブな内容で終わると後味が悪いので、調整を兼ねてヒアリングしました。

一方で、自分が良いと思っていることと周りが良いと思うことには、しばしばギャップがあります。

 

自分では当たり前だと気づかない長所を中兄指摘してもらうことで、新たな自信と自己肯定感を植えつけます。

 

 

以上が今回のメンタルワークの内容です。

普段、トレーニングやアスリハ以外であまり時間をとって選手たちと向き合う機会がないので、寝食を共にできたこの遠征はとても有意義でありました。

選手たちには自分の感情としっかり向き合って、強いメンタリティを形成していく練習です。

 

4.まとめ

今回のメンタルワークでは、怒りやイライラの感情と向き合うことを学びました。

大事なことはそのような負の感情を流すのではなく、しっかりと自分自身で受け止めること。

次に、自分自身でコントロールできることに注意を受けること。

 

そして、その解決策を疑似体験することで、次に同じような場面に遭遇した時に心の揺らぎをコントロールする準備をしました。

 

最後に、周りからの高評価に傾聴し、自己肯定感を高めるワークも実施しました。

 

まだまだ課題は山積みです。

ですが、素直にそして真摯に課題へと取り組む彼らの姿勢には感心しました。

今後の成長が非常に楽しみです。

みなさん、是非彼らの成長にご注目ください。

まだまだ発展途上ですが、みなさんの応援を宜しくお願い致します。  

 

—平野 充

 

慢性腰痛専門、整体院「栄花」-EHANA-

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