2017/01/09(月)
前屈時の腰痛とその原因
カテゴリー:整体ブログ :11年間の臨床経験から得られた慢性腰痛への答え
旭川のデスクより、
本日は腰痛を起こしやすい動作として、体幹屈曲動作(前屈み)を取り上げようと思います。
日常動作でもスポーツ動作でも体幹屈曲動作による腰痛は頻繁にみられます。
体幹屈曲動作の原因、改善方法に関しては↓
も参考にして下さい。
主な原因として、
①体幹屈曲動作の反復
②体幹屈曲姿勢の保持
が考えられます。
①体幹屈曲動作の反復
Caldwell(2003)ら、Holt(2003)らによると、同じ前屈動作を繰り返していくと腰椎(背骨の中の腰の部分)の屈曲角度が増加することが示されています(ボート競技における研究)。
腰椎の屈曲角度が増加すると、腰椎周囲の軟部組織(棘上靭帯や椎間関節包など)への伸長ストレスとともにそれらを制御するための反射的な腰部の筋(多裂筋など)活動が増加することが示唆されています(1998,Dolanら,Solomonowら)。
一方で、腰椎の過剰な屈曲が腰痛を生じやすいので、その代償的対応が見られることがあります。具体的に言うと、体幹屈曲動作時に腰椎屈曲が減少する代わりに骨盤の前傾が増加しやすいと考えられています。
また、上記のように、腰椎の動きが増加することで腰部の筋活動が増加します。これが慢性的になると腰部筋の疲労が蓄積します。一般的に、腰痛を罹患されている方は腰部の筋肉が弱いことが示唆されています。よって、筋の過剰活動による腰痛も考えられます。
②体幹屈曲姿勢の保持
日常生活でもスポーツ動作でも多くの場合、体幹前屈動作には下肢の動きも連動します。特に股関節の動き(主に屈曲伸展)は骨盤帯を介して腰椎の回旋を伴います。基礎研究では、腰稚屈曲姿勢では腰椎の回旋は減少することが報告されています(2007,Burnettら)。本来、腰椎回旋が減少する腰椎屈曲姿勢で、過度な回旋運動が繰り返されることで腰痛の一因になることが考えられる。
また、前屈姿勢の保持も①と同様に、筋活動の増加により筋疲労由来の腰痛が考えられます。加えて、腰部筋(多裂筋)の非対称性収縮も腰痛の一因とされています(1992,Grabinerら)。本来腰部筋(多裂筋)は腰部の屈曲、回旋時に左右対称性に働いて安定性に寄与します。よって、股関節を中心とした下肢の可動域制限やアンバランスな筋活動が腰部の不安定性につながることが多いのです。
以上、身体を前屈した時の腰痛機序でした。
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