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2016/10/06(木)

ぎっくり腰に安静は間違い?

カテゴリー:整体ブログ :11年間の臨床経験から得られた慢性腰痛への答え

 
唯一のお城、2畳の書斎より、
 
みなさん、こんにちは。
前回の整体ブログでは、腰痛研究のレビュー、特に腰痛になる割合やなりやすい人について書きました。
 
今回は、腰痛症の治療に関して、何をしたらいいのか、何が効果的なのかをシェアさせていただきます。
 
その前に前回の補足を、、、
 
日本国内における研究にて、腰痛になりやすい職業、その原因に関するものがあります。
 
腰痛になりやすいとされる職業は、事務、看護、介護、運輸、清掃などです。
これらの職業についている方の約半数が腰痛持ちのようです。
特に運輸、清掃に関わる方は約70%の有訴率とされています。
 
原因ですが、中腰やねじりを頻繁に行う姿勢や動作、重量物の運搬が腰痛の原因になりうるとされています。
そしてもっと、原因として関係しているのは、職場での人間関係や満足度などによる精神的ストレスと報告されています。
 
驚きですよね。身体にかかる物理的ストレスよりも目に見えない心の問題が原因だなんて、、、
引用文献:腰痛診療ガイドライン2012(日本)
 
では本題。
 
これまた少し古い文献では、「腰痛の85%ははっきりとした診断がつかないもの(非特異性腰痛;器質的、構造的、神経学的に障害のない腰痛)」とされています(2007,Chouら、1997,van Tulderら)。これは外国の論文ですが、日本でも同様な見解があります。
 
その中で、俗に言うぎっくり腰(急性腰痛症)も上記の85%に含まれることが多々有ります。
1980年代までは、寝ている姿勢が腰に負担が少ないという研究から、最も有効なのは寝て安静にすることが第一選択でした。
 
しかし、その後ぎっくり腰(急性腰痛症)に対して安静にするか、無理のない範囲で通常の生活をするかのどちらが有効かを調べる研究がたくさん出てきました。
 
その結果、安静にしているより無理のない範囲で出来るだけ動くようにした方が良いという報告がほとんどでした。
 
この理由としては、不用意に安静をとることで、循環不全による痛みの増加(2002,Borg-Steinら)、廃用進行、精神的なストレスによる痛みの増加が考えられます。
よって、あくまで痛みが強くならず、無理のない範囲での生活の継続が有効とされています。
 
まとめると、
  • ぎっくり腰(急性腰痛症)はレントゲンなどでも異常がないことが多い(ただ、他の疾患の可能性もあるので、それらを除外する意味で医療機関の受診はお勧めします)
  • ぎっくり腰(急性腰痛症)になったら、痛みが強くならないように、無理をしないで、出来るだけ通常の生活をした方がいい
 
です。
次回は、ぎっくり腰(急性腰痛症)になってしまったら、どのような治療が有効なのかをシェアさせていただきます。
 

 

 

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